料理人にとって包丁は命である。
料理人が思う通りの料理に仕上げるためには、彼らが思う通りに食材が切れていなければならない。
切れるということは、切断されるという意味を超えている。
表面がいかに綺麗に切れ離されているかが問題なのである。
切れない包丁で調理した料理は決して美味しいものには仕上がらない。
それが現代の和包丁を世界一のキッチンナイフへと育て上げる契機となったのである。
京都「有次(ありつぐ)」。
さかのぼること永禄3年(1560)に京都で創業した鍛冶屋である「有次」は初代藤原有次の名をその屋号とし、以来4百余年続く老舗である。
日本料理に用いられる包丁は大まかにいうと、薄刃、出刃、柳刃の3種類だ。
これがさらに細かい用途により、また関東・関西の調理法の違いによって形状が細分化する。
それらのバリエーションを揃えて、錦市場「有次」は世界のシェフを出迎える。
もちろん、シェフのみならず料理にこだわる一般の人も有次の和包丁は価値があるだろう。
確かに高価だ。しかし、それだけの値打ちは十二分にある。
気に入りの一本を買えば、有次から一生メンテナンスが受けられるから安心して使える。
しかも本物の包丁である。
一般の安価な型抜きの包丁と、有次の鍛造の包丁とでは使い勝手が全然違うのだ。
購入すれば手入れ方法を念入りに説明してくれる。
有次の和包丁を手にして、こだわりの料理を作ろう。