サントリー山崎蒸留所の敷地内に立つ「山崎ウィスキー館」はサントリーウィスキーファンのためにミュージアムを備えている。ここを訪れる見学者はウィスキー館に入るとまずサントリーウィスキーの歴史を知ることができるのだ。創業者鳥井信治郎、そして彼が興したコトブキヤの辿る歴史は国産ウィスキーの輝かしい歴史でもある。鳥井信治郎と彼の次男、佐治敬三のマスターブレンダーと蒸溜所を支える多くのスタッフの努力と研鑽の結晶が一挙に開花した「山崎12年」、そして「響30年」がついに世界を唸らせるのは創業から100年の時間を要した。サントリーはまた、その宣伝も実におしゃれで、作家開高健や山口瞳らの紡ぎ出したCMも素晴らしい文化と見ることができる。サントリーウィスキー試飲の前のちょっとしたお勉強は何とも楽しいものだ。
京都・「サントリー山崎ミュージアム」
世界一のウィスキー蒸溜所の歴史

Shozo Fujiiによって
コミュニティライター

ミュージアムの入り口を入ると、創業当時の会社名のロゴが

Suntory創業の歴史がパネルで紹介されている。左前方からミュージアムに入って行く

サントリー創業者、鳥井信治郎。彼がいなかったら世界五大ウィスキーの一つ、Japanese Whiskyは誕生し得なかった

サントリーの名を知らしめた「赤玉ポートワイン」

鳥井信治郎と佐治敬三の父子が切り開いた「ジャパニーズウィスキー」の険しい途だった

ウィスキーという嗜好品にお洒落な雰囲気を与えたサントリーのCMは一つの文化でもあった

はるかな昭和のウィスキー揺籃期を彷彿とさせてくれるポスター。実に味がある

これまでに製造したモルトのサンプルボトルが整然と並んでいる。樽毎に色が違うボトルのグラデーションが美しい

樽製造の樫板と工具

樽一つを作るのにこれだけ種々のかんなが使われる

樽製造の木槌、鉄鎚

ミュージアムが雨に霞んでいた
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