名古屋テレビ塔

日本初・最古の集約電波塔

1954年、東京タワーより4年早く竣工した名古屋テレビ塔は、日本初で最古の集約電波塔だ。パリのエッフェル塔をモデルとしたタワーは、久屋大通公園内にあるセントラルパークと呼ばれる緑の豊な北側一帯に位置し、名古屋の中でもひと際目立つシンボルとなっている。

高さ180メートルのタワーにはエレベーターでアクセスできる2カ所の展望エリアがある。チャレンジ精神旺盛なら、430段の階段を利用してみることもできる。タワー内には結婚式やパーティにもよく利用されるレストランや、地上90メートルの地点には屋内のスカイデッキがある。展望台からは名古屋城、名古屋ツインビル、北側には南アルプス、南側には三河湾が見渡せる。屋内展望台より少し先の地上100メートルの地点には、屋外展望台のスカイバルコニーがある。そこに張られているフェンスに、たくさんの恋人たちが自分たちの名前を書いた南京錠を願掛けとして残している。名古屋テレビ塔は「恋人たちの聖地」としても知られている。3階や4階にはレストランやギャラリーが、また、階下にはたくさんのカフェやレストランがある。野外に出店する食べ物屋も多く、夏の間は特に賑わいをみせる。

名古屋テレビ塔は、1964年公開の映画「モスラ対ゴジラ」内でゴジラにより、また、1992年公開の同映画ではバトラという怪獣により再び破壊されてしまう。

実際のところ名古屋テレビ塔の最大の敵は、ゴジラではなく技術の進歩だった。70年に及び名古屋のシンボル的存在として威厳を保ちお務めを果たしてきたテレビ塔は、アナログ放送終了と共に2011年7月24日にその役目を終えた。その後は、近郊にある瀬戸デジタルタワーが新しい任務を引き継いだ。リタイアした名古屋テレビ塔は、変わらず名古屋の愛すべきシンボルであり、今では人びとの集う場所として親しまれている。

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