土木・工業用工作機械の製造メーカーであるコマツは、石川県小松市で生まれた企業だ。
歴史的な時流にも乗り、また真摯な研究開発もあって今や業界世界第二位の多国籍企業である。
JR小松駅に降り立つとその東口が美しく整備されているのが見て取れる。
かつてこの駅前辺りはコマツの工場があったのだが2010年に工場を閉鎖すると市民の憩いと学びの場を設けた。
それが「こまつの杜(もり)」である。
「こまつの杜」は世界企業に成長したコマツのメセナ活動にも似た小松市への恩返しとでも言おうか。
コマツの旧本社社屋を復元した木造風の建物を「わくわくコマツ館」とし、内部をコマツの歴史そのものである建設機械の展示体験コーナーや理科教室を開催するミュージアムにしている。
小さなパワーショベルを実際に運転してのボールすくい体験も可能だ。
コマツOBの方が付いてくれるから小さな子どもでも可能である。
またその外庭には巨大なダンプトラックが展示されていて、小松駅のランドマークにもなっている。
このダンプトラックは930Eというもので、実際にチリの銅鉱山で使われていたものだ。
コマツアメリカのピオリア工場で生産されており、現在世界で1500台が動いているという。
この930Eの運転席まで上がることができるのもなかなか楽しい仕掛けである。
コマツOBの方がガイドをしてくれている。
小さな子供でも楽しめるから子供連れの家族には楽しい時間が過ごせるだろう。
乗り物好きの男の子なら夢中になることうけあいである。
なお、駐車場がこの「こまつの杜」のすぐそばにあるのも便利である。