石川県というところは、とにかく食べ物に対する気合がとても強い土地柄だと感じる。
この「中佐(なかさ)」。
以前は同じセットのうどんが1200円程度で楽しめた。
しかし、時を経て、今では2000円に届こうとしている。
しかし、おいしいので、客が引きもきらない。
うどんを食べるだけならそれこそいろんな店があるだろう。
しかし、この「中佐」は、ちょっと違う。
まず、出てくるのが、季節の和菓子とお抹茶。このあたり、加賀伝統の優雅さを感じさせる。
それもそのはず。
このうどんは「小松うどん」と言い、加賀藩の殿様にも献上された江戸300年の伝統を誇るのだ。
さて、茶と菓子をゆっくり楽しんでいると、注文したうどんの鉄鍋が出てくる。
天ぷら鍋、漁火鍋、保坂れんこん鍋、山菜鍋。。。いろいろあるから好きなものを注文すればいい。
どれもそれぞれに美味しくはずれがないので、その日の気分で安心して頼める。
うどんはほんとに手作りの風味である。
太さがまちまち、ばらばら。だが、こしがあるから食べ飽きない。出汁はかつおと昆布。
飽きないうまさだ。
うどんを食べ終えると、おじや。
その後は、さりげない量のアイスクリーム。
こういう気遣いは、この「中佐」の独壇場だ。
本当に、誰を連れて行っても恥ずかしくないお勧めのうどん屋さんである。