昨今は産地直送流通、地産地消が盛んである。
特に生鮮食料品店は鮮度が命だから収穫してから店頭に並ぶまでの時間ができるだけ短いほうが商品価値を高く保てる。
さらに、この数年来の食品偽装問題で生産者のトレーサビリティがかまびすしく言われる時代となった。
つまりは生産者の顔がきちんと見え、その生産方法が安心できるかが商品の価値として最重要となってきたのである。
生産者は時には顔写真も添えて自分の名前・住所を商品に提示する。
購買者はもしクレームを見つければ直接問い合わせることができるのだ。
生産者は自身の商品に対して責任を持ち緊張感を持って生産に当たる。
こういう生産者と消費者双方がより良い流通を有するのが「道の駅」という店舗スタイルである。
この「道の駅」は今や全国に広がり、一つの大きな流通の形となっているのだ。
朝6時にもなると、農家の軽トラックが次々と「三国道の駅」に入ってくる。
青いプラスティックケースには朝収穫したばかりの野菜が満載である。
9時の開店を待つ客はドアが開けられると同時にそれぞれ目当ての売り場に急ぎ品定めに余念がない。
昼すぎにはあらかた完売の状態である。
「道の駅」には野菜だけではなく、地元の土産物や特産品も幅広く品揃えがなされていて、旅行客にも買い物がしやすいと大好評だ。
福井名産の「鯖へしこ」「三里浜の花らっきょう漬け」「三国の干しわかめ」。さらには地元の海で捕れた魚の干物などなど。
旅行シーズンともなれば、バスツアーの行程に組み込まれた「道の駅」ショッピングのために大型観光バスが次々と入ってくる。
年間10万人近い客が数億円のお金を使う「三国道の駅」。
地元に住む私も晩酌の肴があれこれ選べるからしょっちゅう利用している。
この「道の駅」は、絶対に外せないショッピングスポットとしてぜひお薦めしたい。