十数年前に福井市の郊外、大和田に開店した大型ショッピングモール「エルパ」。
開店当時は「コパ」という名称だったが訳あって変更となった。
このショッピングモールは名古屋に本部がある「アピタ」系列店の一つである。
エルパの特徴の一つに、シネマコンプレックスを併設している点があげられる。
このシネコンは「コロナシネマワールド」と言い、これも名古屋が本拠地で、全国に店舗を展開している。
映画だけではなくゲームセンター・パチスロ店も合わさっていて、家族が週末などこのモールに遊びに来て、お父さんはパチンコ、お母さんと娘はショッピング、息子は映画というような遊び方が可能な、いわゆる滞在型のモールとなっている。
さてこの「福井コロナシネマワールド」は大小10のスクリーンを持つなかなか大きいシネコンだ。
最大のホールは1000名のシートと大きなスクリーンを備えている。
福井という、全国でも最下位に近い小さな都市にあっては、映画人口が決定的に少ないため、映画産業は客のニーズにあった多様な作品を上映することで観客の掘り起こしを図り、さらにリピーターへとつなげる戦略が欠かせない。
そういう意味で、この福井コロナはアニメから邦画、ハリウッドメジャー系、独立系、企画物と実に多種多様な作品を上映できるキャパがあるのだ。
さらに、昨今は全国どの映画館でも当たり前になっている無料優待サービスが、福井コロナにもある。
赤い「コロナッチョカード」を鑑賞券を買う際にカウンターに出すとコンピュータに記録される。6回の有料鑑賞で1回の無料鑑賞券が得られるのだ。
また、毎週月曜日のメンズデー、金曜日のレディースデーのほか、「コロナ」の語呂合わせで「5」「16」「27」日にもだれでも一人¥1,000-での鑑賞キャンペーンを展開している。
モールの駐車場は無料である。また、福井駅とを結ぶ無料バスも運行されているので、自動車がない人もアクセスが可能である。