大宮公園小動物園

動物たちとの楽しい出会い

『大宮公園小動物園』は、埼玉県さいたま市の大宮公園内にある小さな動物園である。

氷川神社に隣接した緑豊かな大宮公園には、Jリーグのチームが本拠地とするサッカー場や、プロ野球でも使用する野球場、競輪場や弓道場などのスポーツ施設が並ぶ。桜の名所でもあり、季節ごとに様々な目的をもった人が集い賑わいを見せる。

そんな大宮公園内にある『大宮公園小動物園』は、規模は大きくないが、たくさんの楽しみを用意してくれている。無料であることに驚く声も多い。

出会える動物は哺乳類、鳥類、爬虫類60~70種ほど。埼玉県の県鳥であるシラコバトも飼育している。特に人気を集めるのは行動展示イベントを行うクマやハイエナ、愛くるしい母子のカピバラ、近くで見ることの出来る鳥類や子供たちが直接触れ合うことの出来るモルモットなどである。

テレビのニュースで話題になったこともある人気者、ツキノワグマの『ヨリー』は、2006年に埼玉県の寄居町の神社の境内の木から降りられなくなっているところを、猟友会に保護され、園に迎えられた。当時のヨリーを知る地元の人々もこの園に会いに来ると言う。

週末には、ヨリーも登場するイベント『ツキノワグマのペロペロタイム』と『ブチハイエナのガリガリタイム』が行われる(土日祝日13時半より開催)。この2種の園舎は観察しやすいガラス展示になっており、近い距離で迫力のある姿に出会えるため、大きな見どころのひとつだ。

この動物園の歴史は深く、1953年に開園され、2013年に60周年を迎えた。2007年には、ブチハイエナやアムールヤマネコの繁殖成功で環境エンリッチメントの「奨励賞」を受賞している。園内には、クマが食するためのドングリを入れる「どんぐりポスト」や温かみのある看板などが数多く見られ、動物の情報が分かりやすく発信されている。

一度訪れると、また動物たちに会いに行きたくなる。そんな大宮公園小動物園に足を運び、たくさんの楽しい発見をしてもらいたい。

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