新潟 行形亭

創業300年の老舗料亭

Tomoko Kamishima   2013/09/08によって

江戸元禄の頃、新潟の古町近くに創業した行形亭(いきなりや)は、300年以上の歴史をもつ老舗料亭である。樹齢数100年と言われる黒松林や、錦鯉の泳ぐ池を囲む2000坪の敷地内に、13の座敷が点在している。旬の素材を丁寧に味付けした美しいお料理を運んでくれるのは、和服に身を包んだ新潟美人の仲居さんたち。予約をしておけば、お座敷に芸妓さんを呼ぶこともできる。

行形亭の楽しみ方

行形亭は新潟の歓楽街・古町の奥にある。まわりは閑静な住宅街だが、おしゃれなショッピングエリアもすぐそばにある。門をくぐると、早速仲居さんが出迎えてくれるが、すぐに座敷に上がらずに、お庭を一巡りさせてもらうとよい。起伏に富んだ回遊式庭園に、四季折々の花が咲いている。

瑞々しい草木の香りを嗅ぎながら、池にかかる橋のたもとにさしかかると、鳥小屋があった。中を覗くと、本物と見間違えるほどよくできた、つがいの鶴がいる。座敷に案内してくれた仲居さんに訪ねたところ、1975(昭和50)年まで、ここで丹頂鶴を飼っていたのだそうだ。店のシンボルとして、今も暖簾や器、その他の飾りなどに鶴の印が使われているのだという。

新潟の味

米どころ、酒どころの新潟は、米や酒に限らず、野菜も魚もおいしい。今宵の先付けは6品。彩りよく上品な味付けの数々に舌鼓を打った。とろりと甘い南蛮エビ、舌触りのよいヒラメ、甘みのあるホタテ、小さめだがとろけるようなマグロの刺身に続いて、汁の物、焼物、炊き合わせ、そして寿司。デザートは、市松模様に組み合わされたバニラと抹茶のアイスクリームだった。酒宴が盛り上がると、箸の動きが緩やかになる。それに合わせて、早からず、遅からず、タイミングよくお料理が運ばれてくる。その絶妙な気配りが、老舗の老舗たる所以であろう。

行形亭は、元禄文化華やかなりし頃(1688-1707年)の、贅沢なお茶屋の面影が残る老舗である。昼のコースは一人12000円から18000円、夜は21000円から32000円位。現金の他、クレジットカード払いや、後日の銀行振込もできる。芸妓さんをお座敷に呼ぶには、事前予約が必要で、一人2時間で19450円から。アクセスはバス停「東大畑二番町」下車徒歩2分だが、市内を走るタクシーに『いきなりや』と言えば、黙って店の前まで運んでくれる。

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Tomoko Kamishima

Tomoko Kamishima @Tomoko Kamishima

Japan is a small island nation, but we have a huge number of surprising things to discover here. Many of these delights can be found when you step off the main street onto small side paths. I really enjoy studying about and researching various aspects of traditional Japanese culture, and then sharing this information with visitors to Japan. I hope you will enjoy it, too! ARTICLE INDEX & PHOTOS:  An index of most of my Japan Travel articles can be found at the entry page of my blog, and my photos are shown here.  日本はとても小さな国ですが、大通りから一本小道に入ればたくさんの発見があります。日本人が積み重ねてきた歴史を学びながら、古い建物や庭を訪ね、物語の舞台となった景色を眺めて、皆様といっしょに日本文化の奥深さを探求していきたいと思います。

Original by Tomoko Kamishima

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