福井三国「旧岸名家」

北前船貿易の廻船問屋の往時を偲ぶ

福井県三国は江戸・明治と北前船交易で栄えた港町である。北前船交易とは北海道と大阪・堺を結ぶ日本海回りの航路において営まれた貿易だ。その物流の中で、この「岸名家」は材木商として隆盛を誇った。かぐら造りと言われる、二階部分がせり出した町屋が三国の商家の特徴である。現在はこの建物は往時を偲ぶ博物館として一般に公開されている。隣の赤塗の建物が三国会所であり、岸名家内部を案内するガイドの詰め所になっている。三国は松尾芭蕉一門の輩下である句会があり、その会合や催しもこの岸名家で行われた。後の三国文学の端緒とも言えよう。

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