ふらり新町通り五条から四条界隈

観光地もいいですが、京の路地と小路の魅力を見つけてください

京都の地下鉄烏丸五条で降りて、烏丸通を100mほど北へ上がると、万寿寺通り少し西へ入ります。

一つ二つ三つ目の通りを過ぎると控えめな入口の松粂さんが有ります。

奇をてらわない、真面目に、丁寧に出汁を取った料理の数々は本当の満足を与えてくれると思います。予約をしてから行かれることをお勧めします。ここで、軽く腹ごしらえをして、ゆっくり、ふらりと歩きましょう。

お店を出たら右手東へ二筋戻ります。室町通を北へ上がりましょう。室町時代の名前になった室町御所の有った通りですね。次の東西の通りが松原通り、その次が高辻通りここで少し西に入ります。

曲がるとすぐに右手に「繁昌の宮」が有ります。お参りされるのもいいですね。繁昌ですから。もう少し行き過ぎると右に入る細い路地が有ります。その先に石と何やら祀ってあります。

班女(はんにょ)塚とあります。そしてこのあたりは、なまって繁昌町(はんじょうちょう)と呼ばれています。  いわれは、写真の碑文をご覧ください。そのまま突き抜け、仏光寺通り少し西の烏丸通の方に戻ると右側に石碑があります。与謝野蕪村の終焉の地の碑です。 「薬食い 隣の亭主 箸持参」の句も、此処で読まれたんでしょうね。

室町通を上がります次の角の左にビルの陰になって、碑と立札、八橋検校とあります。箏曲を基に現在の日本の箏の基礎を作り上げた人で、八橋検校の死後、その業績を偲んで、箏の形を模した堅焼き煎餅が配られたといわれ、これが京の銘菓「八ツ橋」の始まりと伝えられています。少し戻って角を西へとってみましょう。30mほど行ったビルの左手に本居宣長修学の地とあります。日本史で習った名前がたくさん出てきますね。

次の角も過ぎて、緩やかな下り坂の途中右手に落ち着いたそれでいて存在感のある家が有ります「京都市指定重要文化財奈良屋杉本家住宅」とあります、時々一般公開されていますので調べて入らせてもらうことをお勧めします。京都の街中の暮らしが窺えます。次の広い通りに出る前に右側に細い路地が、思い切って入ってみてください、突き当りのように見えて鍵の手になっているんです。

右へ曲がると今までの雰囲気が一変する街並みになっています。釜座通りですが、特にこの辺を「膏薬の辻子(こうやくのずし)」と呼んでいます。なんでも空也上人の道場が有って其の供養の意味から、空也供養がなまって膏薬となったという事です。いい雰囲気に修景されていますが、この路地が旅館を構成しています。今夜のお泊りにどうですか。

四条通に出ました。夏には祇園祭でにぎわう通りです。烏丸通に戻るとき角の手前のビルの地下を覗いてみてください。ビール会社のアンテナショップが有ります。此処で軽くエンジンをかけて、祇園、花見小路に出かけるのも一興です。

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