シアトル系コーヒーが世界中で大人気だ。
シアトル系コーヒーとは、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルを中心として発展してきたスペシャルティコーヒーのことである。
従来のアメリカンコーヒーは、浅いローストの豆を使っていたが、シアトル系コーヒーはイタリアンコーヒーのエスプレッソを基本としたコーヒーをアレンジして完成された。
「シアトルズ・ベスト・コーヒー」という名称はよくある自画自賛の呼称ではない。シアトル系コーヒーのコンテストで1位となって、それを機会に店名を変えたものである。
現在は「スターバックスに北米事業を買収されている。
日本には現在(2014年)51店舗が営業。
福井店はJR福井駅前の西武デパート隣にある「福井アップル店」だ。
このカフェが使いやすいのは、店との距離が客側で自由に取れるというところだろう。コンビニ感覚とでも言おうか。
街中には、美味しいコーヒー、素敵なマスター、居心地のいい内装や雰囲気など、それぞれ個性的な「売り」を持つコーヒーショップ、あるいはカフェがたくさんある。
しかし、昼日中にコーヒータイムを楽しむ人は限られるから、カフェの多くはディープな常連さんのたまり場となる。
そこへ気軽にドアを開けてコーヒーを注文できる人は少ない。
マスターだけでなくカウンターに座っている常連客もこぞって振り返って視線を送ってくるからである。
こういう地方都市の町中カフェの濃い空気は苦手、という人は若い人たちに多い。
いっぽう、スタバ、シアトル、タリーズなどなどのシアトル系コーヒーショップに共通するのは、そういう店の空気が軽いという魅力だ。
友達と喋りたい、本を読みたい、スマホをいじりたいなど、店と距離を置いて好きなだけ過ごせるカフェが今日流なのだろう。
JR福井駅前周辺にはその「シアトルズ・ベスト・コーヒー」だけなので、車を持たない友人との待ち合わせには至極便利なのである。
コーヒーの味は可もなく不可もなくというレベル。ブラックコーヒーより、カフェラテのようなアレンジコーヒーが売れ筋だ。
北米からの旅行客には飲み慣れた味、安心できる値段で使いやすいカフェだろう。